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2014年12月19日
TX50RSS内部構造とSA50RS開発初期イメージ
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「鱒の森 NO.25」が発売になった。
おめでとうございます。
弊社記事も掲載して頂いています、感謝感謝!
以下はその本分のくだりと重複する内容だけど、僕も「ウエイト」を調べるうち、ルアー設計を進めるほどに驚いた部分多々なのでちょっと書き足します。
初めてのインジェクションルアーに搭載すべき錘をいろいろ探していたが、全くの素人にはなかなか仕入れ先に辿り着く事は難しく、市販品の流用も考えていた。
そこで、形状、サイズ、重さ等のスペックを詳しく調べて行くうちに、市販タングステンウエイトの比重はほとんどが12〜13、重くても14、中には鉛と変わらない11前後のものも存在する事を知った。
単純にタングステンさえ使えば高性能化が可能だと盲目的に信じていたきらいが僕自身あるので、これは困ったぞとなり、一生懸命探した結果あるメーカーに辿り着いた。
信じられない事に、なんと比重18以上のタングステンを成形できるという。
喜びと同時に、想定していた単価の10倍もするウエイトを採用すべきかどうか悩みに悩んだが(事業として採算が合わなければやる意味がないものね)良いものを作れば支持は得られると考えて、このウエイトこそ弊社製品の基幹部品と捉えて開発を継続する事にした。
結果は素晴らしく、まったくもって他のウエイトを使う気になどならないほどの性能差が生まれ、次作への意欲も湧いた。
初期製品の性能にはほぼ満足できるものができたが、もちろん製品として完全とは全く考えてなくて、改良すべき点も当然ある。
例えば、性能は良いが耐久性をもっと上げろという声があるのも承知しているし、すでに対策品がスタンバイしている。
また、元来ハンドメイドブランドであるから、送り出した製品はたとえインジェクション製品であっても修理する。
幸い、弊社製品は全周超音波溶着で貼り合わせているので、エイト環が曲がろうとリップが折れようと浸水は殆どしないから、エポキシでアイの付け根を強化したり、リューターで溝をつけてFRPリップを装着する事が可能だ(自分でやるのも面白い)
塗装の剥げはなんともならないが(トップコートは可能)、今一度、違う形でよみがえらせたいユーザーは弊社まで送ってくれればなんとかする。
ちなみにちょっとやってみたらセッティングも変えられてけっこう面白い。
ま、僕も多忙なので時間は掛かるかもしれないし、費用もちょっとだけ負担してもらうけども、修理もするのがレイチューンというブランドだからね、なんて言ってるけど、僕が元気なうちだけだから悪しからず(汗)
ps.
実はフルハンドメイドのリップ修理あずかったまま、まだできてないのもあったりするよ、すみません。
ps2.
それからバンブーロッドのお問い合わせ頂いているFさん、メール設定なのかなんなのか、返信しても返って来てしまいます。
連絡できる方法お知らせ下さい。