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BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー

夏の終わり

2018年9月 1日

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OLYMPUS E-M1  12-40/2.8PRO

天候に翻弄されて、今年はなかなか釣りに行けない。
彼方の渓に思いを馳せるばかりだ。

なぜだか分からないが記憶の中の渓は、陽光に透かされた新緑が時に長い旅から我が家に帰ったような暖かい気持ちを灯す事もあれば、夕まずめの薄いピンク色の空が人間世界から置き去りにされてしまったような寂寥感を醸し出す事もある。

少しでも長く渓を歩けるように少しずつ体力を整えて、誰にも教えたくないほど釣れる自分スペシャルのミノーをケースに忍ばせてはいるが、僕が釣りに行く目的が、果たして思い通りに渓魚とコンタクトを果たしたときのあの喜びの為だけなのかは今もって分からない。
何かの現実から逃れるためか、あるいは何か現実以外のものを求めるためなのか。

ただ分かるのは、渓から戻った僕は昨日までの僕とは少し違うということだ。
気づかないような小さな変化の時もあれば、まるで違う人間のようにリセットされることさえある。
そう考えれば釣りの目的とは、新しい自分に会いに行く小さな旅行のように思えるから面白い。

さぁ、会いに行こう、まだ見ぬ自分に。
 

 

ようやく

2018年1月 5日

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DP75MDSとDP90MDSのプロトタイプを公開してほぼ1年。
製品版までには幾つもの難関があって、すごく時間がかかってしまった。
誰もやらない事をやろうとするとこういう事になってしまうんだなぁと反省しきりです。

●まずは重心移動を入れること。
 その為に考え出したのがDDS(ドラムドライブシステム)入りボーンシステムだ。
●バルサミノーのビビッド感を出すこと。
 ボーンシステムとバルサの融合はインジェクションの設計以上に難しい。
●あえてシンキング設定にすること。
 昨今のヘビータックルで快適に使う為のバランスを求める。

今回使ったDDSは小さなタングステンウエイトだが、闇雲に飛距離を求める目的ではなく、飛行姿勢を整える方に主眼を置いて、バルサミノーの泳ぎを最大限活かす設定だ。
強めのネオジムマグネットがウエイトを確実にロックアップし、流芯でも粘って弾かれない。
75mmミノーでも、フロント#6、リア#8は、本流の大型トラウトを攻略する為には必須のフックサイズだ。

僕が求める性能と耐久性をほぼ達成できたとは言え、初めてのボーンシステム採用のバルサコアハイブリッドミノーに100%満足している訳ではない。
これを足がかりに、更に上を目指すのである。

 

改良型ブラックシャドウ

2016年12月24日

bs01.jpgリグ組み中ですよ

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針は性能云々はともかく、フォルムをこよなく愛するイーグルクロー#2




工房奥地から発掘されたトップウォータープラグ「ブラックシャドウ」のウッドブランクは約150個。
合間にコツコツと顔回りにナイフを入れたりして少しずつ再生産しています。

広く知られているプラグでいうと「 ザラⅡ」に似た動きで、スライドの足を少しだけ長くしたようなこのペンシルベイトは、同じく過去作品の横向きS字ペンシルの「ブロスドライブ」と共に僕のお気に入りで、眺めているだけで朝靄が立ちこめる旧吉野川の水面炸裂が脳裏に蘇ります。
こいつでいったい何匹釣った事でしょう。
塗装をしながらでも、川やリザーバーで友とアルミボートを浮かべて釣りをした若かりし頃の興奮が何度も何度も懐かしく思い出されます。
今回より、より念入りな防水処理を施して少量ずつリリースします。

「ブロスドライブ」は、元はと言えば、亡くなってしまった高知の天才アングラー島崎祐二の為に作った、対ヒラスズキ用のトップウォータープラグです。
「島やん」はヒラスズキを年間200本以上も釣り、彼の12LBナイロンラインによるヒラスズキのワールドレコードは10年間も破られませんでした。
更新されたのはPEラインの時代になってからです。

彼の「引き波が大きい11cmくらいのペンシル」というリクエストを、横向きS字ペンシルとして形にしたブロスドライブをテストして「上原さん完璧や!」と言い残したわずか数週間後に帰らぬ人になってしまってから、もう少しで20年になります。
ウッドプラグだった当時と違い、いま僕はインジェクションやハイブリッド、オリジナル重心移動という手法も使えます。
彼に報いるためにも、あらゆる方法を検討して、より完成度を高めて復活させるつもりです。
そしていつの日か、誰かがブロスドライブで新たなレコードフィッシュをフックアップすれば、僕も島やんにちょっと自慢げに報告できるでしょう。

またそれを、シーバスのみならず、バスフィッシング用(過去製品にはあります)、トラウト用と発展させて、それでアマゴを釣るのが目下の密やかな目標です。
いや、頭の中では絶対釣れる確信があります!(笑)

なにぶん一人で妄想を巡らせながらコツコツとやっていますので時間はかかるかも知れませんが、その向きに興味のある方は気長にお待ち下さい。

 

 

 

DP45RS

2016年12月21日

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たいへんお待たせしてしまっているバルサコアハイブリッドミノーDP50RSの量産バージョンが間もなく完成します。
超センシティブなバルサミノーの世界を誰もが体感できる製品です。
既にアウトレットバージョンを試された方もおられますが、おおむね驚きを持って迎え入れていただいたようでなによりです。

引き続き、45mm、62mm、75mm、90mmがスタンバっています。
とりわけ75mmと90mmには、弊社自慢のオリジナル重心移動システム「DDS」ドラムドライブシステムが組み込まれます。
他の同サイズのインジェクションモデルとはまったく次元の違うバルサならではの動きに飛距離がプラスされ、無敵のポテンシャルを秘めた製品になります。
金型マスターを使った精密な外観や重心移動機構以外にも、今年初めのプロトから大幅にジャンプアップして、あるルアー設計者からクレイジーと言われるほど突き詰めた独自の内部構造を持つこれらのミノーは、きっとトラウトミノーの基準をガラリと塗り替えてしまうだろうと予想しています。
サクラマスシーズンになんとか間に合わせようと鋭意努力中ですので、こちらもご期待下さい。

今日は届いたばかりのDP45RSのマスター型の画像をチョイ出ししときますよ。
さて、塗装の続きにかかります(笑)

ハンドメイドルアーを作ろう vol.2

2016年11月 1日

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* 型紙のけがきラインは出来るだけ細いペンで、そしてオンラインでカットする事を心がける。

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* 貼り合わせ面に見えるカットラインの濃淡で精度を確保する。

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* アルミホイルの鱗目は気分によって様々使い分けている。


 今日は貼り合わせからサンディングのところまで。

せっかく型紙を作っても、高精度に張り合わせることができなければ意味がないわけですが、精度を確保する為には何かを物差しにしなければ「勘」だけではなかなか難しいです。
それから、貼ってから成形するのか、成形してから貼るのか、という問題ですが、これに関しては100%前者だと考えます。
何故ならば、柔らかいバルサ材を完全に接着するには全面に均等に強い圧を掛ける事が重要で、成形後の接着では変形してしまうので「圧着」する事ができないばかりか、構造線ワイヤーの逃げを作る為にむやみに構造線の溝を深くしてしまうと、肝心のワイヤーとの接着が甘くなってしまいます。
構造線の溝は、線径より浅めに筋を付ける程度に留めて、圧着で埋没させる方が強度が高いはずです。

また、ハンドメイドの教則本などで時折見かける方法に、「貼り合わせ面を黒く塗りつぶす」というのがありますが、あれも間違いだと思います。
僕は貼り合わせ面に僅かに残った型紙けがき線の濃淡を頼りにアウトラインの精度を確保しています。
線が濃く見えれば、カットがけがき線より外側を通っているということですし、薄く見えれば型紙より内側をカットしているということになりますから、できるだけマーカーラインが均一な濃度に見えるようにカット、あるいはサンディングします。
張り合わ面全面を黒く塗る方法では、センターは明確に分かりますが、アウトラインに対して削り過ぎているのか削りが足らないのかは一切判定のしようが無く、まったく精度を担保できません。

成形は、いきなりペーパーでやる方もおられるようですが、それはあまりに非効率ではないでしょうか?
僕は良く研いだ鋭利なナイフで95%程度までカットした後、最後のところだけをペーパーで成形しています。
その方が圧倒的に早いです。

ワイヤーの突出は最終のトップコートが乗った状態を想定して少し突き出しを多めに、また左右方向のカットは、モチーフになった魚のフォルムを大切にしながら、アルミの貼りやすさも考慮しつつ決定します。
もちろん狙っている動きや搭載ウエイト量によっても左右されますが、リアルメイドの場合はやはり何と言ってもモチーフの雰囲気を大切にするべきでしょう。
機能性の為にその魚種の雰囲気が出ないのなら、機能性を満たせるフォルムを持つ魚種に型紙を変更すべきと思いますね。

ちなみに、接着剤は高粘度瞬間接着剤(木工用として売られているもの)、サンドペーパーは荒削りが180番〜240番、最後は320番をちょっとだけ当てます。
それ以上細かい研磨はまったく必要ありません。

 

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