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BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー

ハンドメイドルアーを作ろう vol.1

2016年10月 5日

handmade001.jpg

庄内川の夏ヤマメ OLYMPUS E-M1  M.ZUIKO PRO 12-40mm/f2.8


さてさて、最近は乗り出したばかりの量産ルアーを軌道に乗せるのに躍起になっておりますが、ハンドメイドミノーへの情熱は衰えるばかりか、時間が制約されるほどに作りたい願望は増すばかりです。
長らく待って頂いている方々にも、年末までには結果を出す所存でございます(汗)

製作のついでと言ってはなんですが、レイチューンの出来るまでを公開出来る範囲で画像を交えて紹介しようと思い立ちました。
釣りが好きで好きでたまらない人、物作りが楽しくて仕方ない人、ハンドメイドに至る動機はそれぞれですが、根っからの釣り好き且つアート好きの僕が、ミノービルダーとして仕事をさせて頂く上で何を目指し、どこに目を凝らしてミノーを作っているのかの一端がお伝え出来れば、僕や僕のお師匠さんである松本功さんが目指したトラウトミノーイングの世界を垣間みて頂けるのではないかと思うわけです。
不定期でボチボチの更新ですが、気長にお付き合いのほどをお願いいたします。

 

1・最初はこんな感じ

handmade01.jpg

何と言ってもハンドメイドで楽しいのは最初の線を引くときですね。
プラ板の保護紙の上に鉛筆でイメージを走らせて、完成形を夢想するときがいちばんワクワクします。
リアリティー重視だったり機能性重視だったりと、その日の気分に左右されるところもありますが、ホットショットが高度に達成していたリアリティーを追求しながら鋭敏な機能性を持たせるというところは、レイチューンに於いても最も大切にしているところです。
ちなみにホットショットもレイチューンも、同じ型紙を使い回すことはほとんどありません。
それは作り終える頃には、今作ったものが何故だか陳腐に思えてしまうからです。
何年か経って、一周回って似たようなものを作る事は時々ありますが、まったく同じということは絶対にありません。
量産ではスタイルを守る事が伝統やレジェンドに繋がったりしますが、ハンドメイドとはなんぞや?と問われた時に僕の頭に浮かぶのは「自由」という言葉です。
いつでも変幻自在に変われる、変えられることが手作りの特権だと思います。
ただ、プロビルダーとなると、同じ型紙から作ればほとんど揃ったものを作れる能力が要求されるのは当然です。
素材特性から生じてしまう僅かな個体差は経験値でアジャストできるのもプロの技術だと思います。

ここで注意しなければならないのは、ホットショットメソッドでは強度や表現力の点からナガシマのラッカーセルロースにディッピングして製作することを前提としていますので、型紙通りには仕上がらないという事を考慮して型紙製作をしなければならないというところです。
型紙でカッコいいと思う線が引けてたとしても、最終的には全く違う形状になりますので、そこのところは幾つか作って経験値を上げて、引き算が出来るようにならなければなりません。
上の写真でも、型紙のアウトラインと完成予想図が違う事にお気づきでしょうか?

型紙ができれば、細いペンでバルサに形を写し、ガタツキの無い鋭利な切り出しナイフで、ケガイた線を左右に切り分けるくらいの気持ちで出来るだけオンラインでカットします。
この時、カッターナイフでは精度が出ません。
何故ならばボディーと刃のクリアランス分のガタがあるからです。
僕のナイフは特注品で、握りには友人の手袋屋さんからかっぱらってきた皮を巻いて力を入れやすくしています。
何の職業でも同じでしょうが、精度やスピードを求めはじめると、必ずオリジナルの専用工具が必要になってきます。
趣味ならば時間は関係ないので精度さえなんとか確保出来れば問題ありません。
ナンバリングしてあるのは、柾目に沿った直近左右の重量や硬さが揃っている部分同士をペアにしたいからです。
逆に言えば、たとえば一番上のペアで作った個体と一番下の個体とでは比重が違う場合もありますが、それはハンドメイドの楽しみと捉えて、最後に重量を計測したりして、リップの角度や形状で個体差をアジャストします。
これが出来るようになった頃、プロっぽいなーと自覚出来るようになったのを覚えています。

ワイヤーは強度の点から必ず鋼線(バネ材)を使います。
細い金属シャフトと万力、ラジペン等を利用して曲げます。
バネ材なのでビンビン反発してしまいますので、フライタイイングのボビンホルダーを使ってスレッドで開かないよう巻き止めます。

今日はこのへんで。

カテゴリー:ルアーメイキング