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2016年8月19日
OLYMPUS E-M1 M.ZUIKO DIGITAL PRO12-40mm F/2.8 60mm/F2.8MACRO ED
夕方から急遽、瀬戸大橋を渡り、倉敷のDHL営業所(高松には無い)で荷物を受け取り、急いで戻ってブツに加工を施し、手渡しする為に淡路島SAまで車を飛ばして、帰宅したのは午前2時前だった。
帰ってなにげに郵便受けを見ると書籍っぽいものがはみ出している。
新しい「鱒の森」が届いていた。
表紙にはつい先月、僕が秋田で釣ったヤマメが掲載されているじゃないか!
少し疲れてぼんやりとしていた脳内に、ひんやりとした米代川源流でのあの日の光景が一気に広がって、夜中だというのにパソコンを開いてiPhotoのストレージから記憶を辿った。
渇水で渋かった釣行の最後を飾るように飛び出した尺ヤマメの、ギュー、ゴンゴンゴンという手応えがよみがえっていい気持ちになった。
編集U君が冷たい水にほぼ全身を浸して、ガタガタ震えながら何十カットも水中写真を撮ったあの淵の印象的な光の揺らめきが思い出された。
釣友達のコラムやお気に入りのエッセイは楽しみにしてチビチビゆっくり読もう。
即物的且つ扇動的な情報誌が氾濫する中、釣りという趣味を通して、その向こう側にある人間達のペーソスや、釣り人が紡ぎ出したエッセンスを読む事が出来る数少ない雑誌だと思うから、僕も微力ながら肩入れしているのだ。
暑い日が続いているが、あちこちで夕立も降っているようだ。
アメダスと睨めっこしながら、友人と釣行のタイミングを見計らっている。
届いた鱒の森をパラパラとめくっていると、最後の方に「福蝉」が出て来た。
そういえば何年か前の夏、久しぶりに家族にアマゴを食べさそうと思って良型を5匹ばかりキープした時、5匹のアマゴの腹から7匹のヒグラシが出て来たのを思い出した。
そうだ、蟬ルアーだ!(笑)
福蟬はなかなか手に入らないから、自分で作るか、あるいは市販の蟬ルアー(たいていは羽がカップになったノイジーだ)の羽をもいで、あの川へ出かけよう。
そうだそうだ!
出かけるにはまず目の前の大量の仕事を片付けなくてはならないが、ヒグラシの渓を思い浮かべると俄然やる気が出てくる。
鱒の森のおかげで、またしばらくモチベーションをつなぐ事ができそうだ、サンキュー(笑)