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BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー

ミノーイング

2014年2月 3日

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ミノーケースより

 

「ミノーで釣りをする」ということにこだわってやってきた僕であるが、決して他の釣り方を否定する気持ちはないんだなぁ。
時にはゴムのルアーも金属のルアーも使って、今も楽しく釣りをしている。
だけど、ある特定の魚種やシチュエーションによっては絶対にこの釣り方が楽しいよ、ってのはある。
盛期の渓流においては、僕は圧倒的にミノーイングが面白いと思うのだ。
水底からジェット機の様に飛んできて、ガツンとミノーを引ったくって行く様を目の当たりにしたり、ごうごうと流れる瀬の流心で高活性のトラウトを掛けてローリングと突っ込みをかわしてやりとりするのは何とも言えない興奮を伴う。
反面、極端な低水温や高水温でヘロヘロの渓魚のやる気のない反応を見ていると、こちらもあまりやる気が起こらない。
運悪く、そういう状況に当たってしまった場合には、僕ならミノーじゃなくスプーンやメタルジグを使う。

 

ミノーが他のルアーに対して圧倒的に優れているのはコントロール性だ。
小さくちょこちょこ、大きくダートと、人間の意志を最もダイレクトに反映させられるのは、バルサ製高性能ミノーをおいて他には無い。
単に釣る事が目的ならばミノーより効率の良い釣り方は他にもある。
ミノーを使うと言うことは、自分がルアーを操作した結果、魚がヒットしたという実感を得る為だと言い換えても良いはずだ。
CVTのヴィッツやマーチのファミリーカーで峠を攻めたところで、大アンダーステアに終始してコントロールできる範囲は10のうち1か2だ。
同じ車とはいえ、そもそもそういう目的では作られていないから仕方ない。
マニュアルミッションやDSGの足回りのしっかりしたスポーツカーの存在意義はまさにそのコントロールのレンジの広さにある。
ギアを巧みに操って駆動力を微妙に加減し、乗り心地という点ではお世辞にも良いとは言えない硬めのサスが、タイヤがスライドを初めてもまだコントロールの余地を残す。
渓流のミノーイングとは、例えて言えばレーシングスポーツ。
人を何人快適に乗せられる、みたいな、イージーさや釣果をうんぬんする釣りでは無いと思っている。
激流の中でもトウィッチをかけるマージンがある。
ファミリーカーじゃ足を踏み入れることができない領域。
そういう釣りだと僕は思っているのだ。
僕はいろんな釣りをやるけども、それぞれの釣りが一番楽しめるルアーを作りたいといつも考えている。

 

カテゴリー:fishing