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BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー

シェルミノー2

2014年3月10日

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フルハンドメイド70mm slim イワナ(6.5gsinking)白蝶貝

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フルハンドメイド50mm グリーンヤマメ(4.5g sinking)白蝶貝

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フルハンドメイド50mm ヤマメ(4.5g sinking)夜光貝

 

ヤマメにはヤマメの、イワナにはイワナのボディーを与える。
これは、ホットショット松本さんから、「それが当然である」と引き継いだスタイルだ。
魚種ごとの個性を際だたせるにはそうせざるを得ないということだ。
ただし、写真を切り抜いて型を起こしたようなデザインではルアーとして機能させるのは難しい。
きちんと機能性を確保した上でのデフォルメが必要になってくる。

 

最近そこのところは、もう感でやっている。
ボディーのデザインを特定の機能に向けてある程度自由にアレンジ出来るようになったからだ。
こういう形状で、このあたりにこのくらいのウエイトを入れて、リップの面積と角度はこのくらい。 それでほぼ泳ぎの傾向もイメージできる。

 

この70mmイワナなどはイメージと寸分違わない泳ぎを出すことが出来た最たる例だ。
スリムボディーに限界までウエイトを入れてキャスタビリティーとレンジキープ能力を上げる。
リップは小さめ立ち気味で低速から高速までウォブンロール半々で抵抗感は少なくレスポンスは早く。
トゥイッチに対しては45度方向へロール成分を多めにヒラを打つ。
これが設計イメージだ。
こんなことを考えながらボディーを設計するのが、今は何より楽しい。

 

今回はアワビの使い方を色々試してみた。
昨日紹介した70mmヤマメは、夜光貝を精一杯細かく手割りして、アワビの煌めきが見えるような使い方をした。
70mmイワナでは逆に、実際のイワナのヌメリ感を出したくて、機械割り白蝶貝を塗装で隠蔽して奥の方で光るような使い方をした。
どちらもまぁまぁ狙い通りの効果が得られたと思う。

 

50mmに関してはアワビを使うのは難しいと感じている。
一番難しいと感じるのは鱗目のピッチをこれ以上細かく割るのは難しいところだ。
特にトラウトやアユのあの鱗粉のような細かい鱗とは質感がマッチしない。
マッチングという意味では70mmが下限だと感じている。
質感が合わないので鱗からユーザーの目をそらそうと、パーマークにマジョーラを吹いてみたりしてごまかした(笑)
ユーザーはどう思っているのだろう?
渓流サイズでもアワビ貼りミノーは一定の人気があるけど、こんな大きな鱗のヤマメなんていねーよ、って、僕は思ってしまうんだなぁ。

 

もう一つ、塗装の話。
ヘッド部分の下地を黒く塗るやり方、コントラストを上げる効果的な方法だけど、僕は何度かやってみて止めたんだ。
それはホットショット松本さんも同様の話をしてた。
それがいけないのではなくて、僕の塗装はとにかく粒子の細かさと透明感を大切にしているので、このやり方とはマッチしないんだな。
実際の魚でも、頭の回りや口元なんかは、透けて見えるような透明感があるでしょう?
あの感じをなんとか出したい。
塗装の境界をできるだけボカシて、平面上のぼかしだけではなくて樹脂の多層構造を利用して垂直方向にもレイヤー効果というのか、奥行き感を出すよう工夫している。
目玉なんかも腕の見せ所だ。
目玉そのものの作り込みをあげる(昔は黒目のまわりの星も書いてたなぁ)のもひとつの方法だが、ホットショットもレイチューンも目玉の光り方にこだわっている。
白目部分は奥で強く光りながら、眼球全体は半透明の樹脂層に浮かんでいるように見える。
こういう何気なく、しかも深い表現にかけては、やはりホットショットが世界一だと僕は思っている。

 

シェルミノー

2014年3月 9日

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フルハンドメイドバルサミノー 70mm ヤマメ(6.5g sinking)夜光貝

 

今日は誕生日だった。
バースデーメッセージをたくさん頂くまで本人は失念しておりました(笑)
facebook、メール、メッセンジャーに驚くほどたくさんお言葉を頂き感謝しております。
お一人ずつ返信するべきではございますが、なにぶん多忙にて時間が取れません。
失礼ではございますが、この場でまとめてお礼をのべさせていただきます。
長らくご無沙汰している友よ、釣りに誘ってくれる友よ、健康を気遣ってくれる友よ、今年こそは邂逅を果たし旧交を温めようではないか。
ほんとうにありがとう。

 

さて、シェルミノー。
厚みのある貝のシートを貼ることから必然的にコーティングの厚みが増し、素晴らしいアピアランスとは裏腹に性能低下は避けられないと賛否両論があるのはご承知の通りだ。
実際、通常の作り方では俗説通りの結果となるのは僕も何度も経験済みだ。
今回は、発想を転換して設計を試みてみた。
僕が予想したとおり、塗膜の厚さのもたらすネガティブをうまく相殺して、非常にレスポンシヴなミノーが出来上がった。
いかなるコンセプトで設計されたのか、論理的に考えられる人はスペックからすぐに想像が付くだろう。

 

時折、泳がなくても良いから格好いい綺麗なミノーを作って欲しいと依頼がある。
しかし、それなら依頼先が違うと思うのだ。
もっと素晴らしいクォリティーのフィッシュカービングや造形作品を作られているプロフェッショナルが世の中にはいくらでもいる。
僕がやっているのは、ラインアイとフックアイを装備し、ウエイトでボディーバランスを取り、最後にリップを装着する釣りの道具だ。
だからシェルミノーといえども、僕は最高レベルの性能を目指す。

 

生活のために量産型ばかり作っていて、フルハンドメイドの腕が鈍っているのを実感してちょっと悲しいが、何十本かやってると、後半には元通りの感覚が戻ってくる。
なんとかコンスタントにフルハンドメイド製作に注力できる環境を作ろうと考え中の誕生日でした。

 

ラフスケッチ

2014年2月14日

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まず最初はラフスケッチからだ。
ここでは全体のフォルムと共に、ラインアイとフックアイのディメンションを確認する。
水平線に対してそれぞれのアイがどのくらいオフセットする仕様を選ぶかを決定する。
この3タイプは全長もマスもほぼ同じだが、動きはそれぞれに決定的と言えるほど異なる。
縦アイには縦アイの、横アイにはそれに適した設計があるのであって、縦アイ用に設計されたボディーのラインアイを横にしたって、それはもうミノーとして成立しない。
アイの位置や方向、直径はそれほど重要であって、ルックスの問題などでは決してないのだ。

 

また泳ぎには、ボディー全体の2Dフォルムのみならず、太さやテーパー、断面形状が大きく絡み、そこにウエイト配置という厄介な条件が加わるから、経験が浅いと何処を修正した結果として変化が現れたのかすら分からなくなる。
他の条件を同一にして、変化させたい部分のみを修正してテストしなければ意味が無いから、ボディーを設計するスキルを身に付けるまでには膨大な試作に耐える根気強さと注意深い観察力が不可欠だ。

 

ひとつやふたつ上手く行ったとして、なぜ好結果が出たのか?が論理的に理解できないと次作に結びつかない。
僕も極細から太いもの、ストレートにベンド型、リップの角度面積厚みと、数千の条件変化を体験してきてようやく外さないデザインが出来るようになった。

 

考え方やコンセプトは様々あろうが、僕のデザインの仕方は、まず泳ぐボディーをデザインすることが基本だ。
メインフィールドが流速の速い河川であるから、抵抗となるリップは最小限の面積に留めたい。
その上で圧倒的なパフォーマンスを獲得するには、「泳ぎたがるボディー」を作って小さなリップでもレスポンスする様に設計することだ。
大きなリップさえ付ければ、ミノーなんてものはそこそこに動く。
しかし、ミノーには適度な抵抗感や操作を加えた時の瞬時のレスポンスの早さ等、道具としての使用感が重要な評価ファクターになるのは言うまでもない。
大きなリップで「泳ぎたがらないボディー」を無理矢理に動かすデザインのミノーは、快適に使用できるスイートスポットが非常に狭く、レスポンスも鈍重である場合が殆どだ。

 

流速や操作入力に対する許容レンジが広く、激流でも泳ぎ、尚かつレスポンスの早いミノー、そして何より最高に格好いいミノーを僕は追い続けているのだ。

 

今日もギンギン

2014年2月 5日

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製作途中なので画像加工してます

 

写真の刃物達はバルサ材を削り出す時に使用するナイフである。
それぞれ用途が違い、この形に行き着くまでに10年を要し、その間何度か作り直した。
一本だけは友人からのもらいものだが、これは最初からジャストフィットで使いやすかった。
(それは恐らく彼が一流の料理人だからだろう)
だからナイフはこれ以外にも何本も持っている。
毎日毎日研いでいるうちにようやく満足の行く(それでもまだまだ甘いんだけど)研ぎが出来るようになるのに何年かかかった。
別に研ぎを極めるためにやっているのではない。
良い製品、均一な製品を作るために必要だから、やりたくはないけどやってきたのである。
職人の定義なんてのは曖昧なものだけど、僕のまわりの職人と呼ばれる人々は、みな僕よりも遙かに長い時間を掛けて、膨大な数をこなす事によってのみ会得できるものを身につけた人達だ。
数個程度作るのなら、どんなに手の込んだ物だって作れる。
職人と呼ばれる人は最高レベルの仕事を、世間話をしながら、まるでマシーンの様なスピードと正確さで次々とこなして行く。
普通なら耐えられない苦痛や、繰り返しや、退屈をも跳ね返す強靱な肉体と精神を、時間と引き替えに獲得しているのだ。
その結果、コストや時間の制約の中で求められる最上の結果を、いとも簡単に叩き出す能力を身につけた人を職人と言う。
そこに到達する道程を理解する洞察力が、この国から失われつつあるのはなんとも悲しい事だ。
ルアーメイキングは果たして職人へ通じる道なのか?
そんなことはどうだっていいじゃないか。
ちょいかじりの趣味人ばかりがウヨウヨ跋扈している世の中で、僕は僕が尊敬する職人と呼ばれる友人達と同じものを会得するのだ...と念じる。
すくなくとも僕は、職人じゃなきゃ生み出せない物がこの世にはあることを知っているから。

 

譲れないところ

2013年11月25日

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STREAM ARMOR 58 S(4.3g)shinking

 

ストリームアーマーシリーズは、弊社では量産型に属するモデルなので、手抜きと言えば聞こえは悪いが、フルハンドメイドと比較すれば、作業をだいぶ簡略化している。
しかし、それでも自分が作る以上、どうしても譲れないポイントというのが幾つかあるものだ。

 

 ○ 目玉は自ら発光しているかのように見えるよう、樹脂の盛りとトップコーティングを調整する。
 ○ 背中はアピール系ソリッドカラー以外(リアル系)は、必ずマスキングを施す。
 ○ 塗料の粒状感が出ないよう、塗料の調整は極薄くして発色は回数で稼ぎ、透明感を出す。

 

これだけは譲れないのだ。
まぁ、他はちょっと手抜きしてますけどね(汗)
ただし、簡略化モデルといえども性能だけは妥協しない。
いつもトップパフォーマンスを狙っている(笑)

 

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