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BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー

DP50RSデビュー

2017年1月18日

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ファーストロットは5色です


 

おそらく多くのトラウトアングラーがミノーイングを曲解していると僕には思えるのだ。
トラウト用のルアーには、スピナー、スプーン、バイブレーション、メタルジグ、そしてミノーと、様々なバリエーションがある。
その中でずば抜けて運動性能が高いルアーがミノーである、と僕は考えている。
ずいぶん多くのアングラーと一緒に釣りをしたし、フィールドで彼らの釣りを見る機会もあるわけだけど、ミノーのポテンシャルを活かしきっている釣り人は、実はそう多くない。
ミノーをスプーンやジグのごとく操作しているアングラーを多く見かけるが、ミノーイングとは本来もっとアグレッシブな釣りなのだ。

長年、その原因を僕なりに考えて来て、ある結論を得た。
それはその釣り人がどんなミノーで釣りを構築して来たかによって、そのスタイルが決定付けられるということだ。
使って来たルアーの性能如何によって、どんなアプローチが可能か、その幅が決まってしまう。
ミノーの限界性能が高ければ高いほど、アングラーの操作を受け付けるキャパシティーが大きいのは当然の事だ。
「こんな事が可能なのか!」と、ミノーにテクニックが触発される瞬間を、僕は多く経験して来た。
そのミノーが、ブラウニーであり、ホットショットであり、レイチューンなのだ。

僕が愛してやまないミノーイングの奥深さを、一人でも多くの人に感じてもらうためにバルサコアハイブリッドミノーDPは生まれた。
超精密加工、超ハイポテンシャルのDPの世界を是非あなたも体感して下さい。
今後数ヶ月の間に、複数アイテムをリリース予定です。

まずは、DPデビューをプッシュして下さったナチュラリストさんのオリジナルカラー、そして1/20日前後から弊社ウェブショップ、続いて1月下旬より販売店様に並ぶ予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

改良型ブラックシャドウ

2016年12月24日

bs01.jpgリグ組み中ですよ

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針は性能云々はともかく、フォルムをこよなく愛するイーグルクロー#2




工房奥地から発掘されたトップウォータープラグ「ブラックシャドウ」のウッドブランクは約150個。
合間にコツコツと顔回りにナイフを入れたりして少しずつ再生産しています。

広く知られているプラグでいうと「 ザラⅡ」に似た動きで、スライドの足を少しだけ長くしたようなこのペンシルベイトは、同じく過去作品の横向きS字ペンシルの「ブロスドライブ」と共に僕のお気に入りで、眺めているだけで朝靄が立ちこめる旧吉野川の水面炸裂が脳裏に蘇ります。
こいつでいったい何匹釣った事でしょう。
塗装をしながらでも、川やリザーバーで友とアルミボートを浮かべて釣りをした若かりし頃の興奮が何度も何度も懐かしく思い出されます。
今回より、より念入りな防水処理を施して少量ずつリリースします。

「ブロスドライブ」は、元はと言えば、亡くなってしまった高知の天才アングラー島崎祐二の為に作った、対ヒラスズキ用のトップウォータープラグです。
「島やん」はヒラスズキを年間200本以上も釣り、彼の12LBナイロンラインによるヒラスズキのワールドレコードは10年間も破られませんでした。
更新されたのはPEラインの時代になってからです。

彼の「引き波が大きい11cmくらいのペンシル」というリクエストを、横向きS字ペンシルとして形にしたブロスドライブをテストして「上原さん完璧や!」と言い残したわずか数週間後に帰らぬ人になってしまってから、もう少しで20年になります。
ウッドプラグだった当時と違い、いま僕はインジェクションやハイブリッド、オリジナル重心移動という手法も使えます。
彼に報いるためにも、あらゆる方法を検討して、より完成度を高めて復活させるつもりです。
そしていつの日か、誰かがブロスドライブで新たなレコードフィッシュをフックアップすれば、僕も島やんにちょっと自慢げに報告できるでしょう。

またそれを、シーバスのみならず、バスフィッシング用(過去製品にはあります)、トラウト用と発展させて、それでアマゴを釣るのが目下の密やかな目標です。
いや、頭の中では絶対釣れる確信があります!(笑)

なにぶん一人で妄想を巡らせながらコツコツとやっていますので時間はかかるかも知れませんが、その向きに興味のある方は気長にお待ち下さい。

 

 

 

DP45RS

2016年12月21日

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たいへんお待たせしてしまっているバルサコアハイブリッドミノーDP50RSの量産バージョンが間もなく完成します。
超センシティブなバルサミノーの世界を誰もが体感できる製品です。
既にアウトレットバージョンを試された方もおられますが、おおむね驚きを持って迎え入れていただいたようでなによりです。

引き続き、45mm、62mm、75mm、90mmがスタンバっています。
とりわけ75mmと90mmには、弊社自慢のオリジナル重心移動システム「DDS」ドラムドライブシステムが組み込まれます。
他の同サイズのインジェクションモデルとはまったく次元の違うバルサならではの動きに飛距離がプラスされ、無敵のポテンシャルを秘めた製品になります。
金型マスターを使った精密な外観や重心移動機構以外にも、今年初めのプロトから大幅にジャンプアップして、あるルアー設計者からクレイジーと言われるほど突き詰めた独自の内部構造を持つこれらのミノーは、きっとトラウトミノーの基準をガラリと塗り替えてしまうだろうと予想しています。
サクラマスシーズンになんとか間に合わせようと鋭意努力中ですので、こちらもご期待下さい。

今日は届いたばかりのDP45RSのマスター型の画像をチョイ出ししときますよ。
さて、塗装の続きにかかります(笑)

ハンドメイドルアーを作ろう vol.2

2016年11月 1日

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* 型紙のけがきラインは出来るだけ細いペンで、そしてオンラインでカットする事を心がける。

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* 貼り合わせ面に見えるカットラインの濃淡で精度を確保する。

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* アルミホイルの鱗目は気分によって様々使い分けている。


 今日は貼り合わせからサンディングのところまで。

せっかく型紙を作っても、高精度に張り合わせることができなければ意味がないわけですが、精度を確保する為には何かを物差しにしなければ「勘」だけではなかなか難しいです。
それから、貼ってから成形するのか、成形してから貼るのか、という問題ですが、これに関しては100%前者だと考えます。
何故ならば、柔らかいバルサ材を完全に接着するには全面に均等に強い圧を掛ける事が重要で、成形後の接着では変形してしまうので「圧着」する事ができないばかりか、構造線ワイヤーの逃げを作る為にむやみに構造線の溝を深くしてしまうと、肝心のワイヤーとの接着が甘くなってしまいます。
構造線の溝は、線径より浅めに筋を付ける程度に留めて、圧着で埋没させる方が強度が高いはずです。

また、ハンドメイドの教則本などで時折見かける方法に、「貼り合わせ面を黒く塗りつぶす」というのがありますが、あれも間違いだと思います。
僕は貼り合わせ面に僅かに残った型紙けがき線の濃淡を頼りにアウトラインの精度を確保しています。
線が濃く見えれば、カットがけがき線より外側を通っているということですし、薄く見えれば型紙より内側をカットしているということになりますから、できるだけマーカーラインが均一な濃度に見えるようにカット、あるいはサンディングします。
張り合わ面全面を黒く塗る方法では、センターは明確に分かりますが、アウトラインに対して削り過ぎているのか削りが足らないのかは一切判定のしようが無く、まったく精度を担保できません。

成形は、いきなりペーパーでやる方もおられるようですが、それはあまりに非効率ではないでしょうか?
僕は良く研いだ鋭利なナイフで95%程度までカットした後、最後のところだけをペーパーで成形しています。
その方が圧倒的に早いです。

ワイヤーの突出は最終のトップコートが乗った状態を想定して少し突き出しを多めに、また左右方向のカットは、モチーフになった魚のフォルムを大切にしながら、アルミの貼りやすさも考慮しつつ決定します。
もちろん狙っている動きや搭載ウエイト量によっても左右されますが、リアルメイドの場合はやはり何と言ってもモチーフの雰囲気を大切にするべきでしょう。
機能性の為にその魚種の雰囲気が出ないのなら、機能性を満たせるフォルムを持つ魚種に型紙を変更すべきと思いますね。

ちなみに、接着剤は高粘度瞬間接着剤(木工用として売られているもの)、サンドペーパーは荒削りが180番〜240番、最後は320番をちょっとだけ当てます。
それ以上細かい研磨はまったく必要ありません。

 

ハンドメイドルアーを作ろう vol.1

2016年10月 5日

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庄内川の夏ヤマメ OLYMPUS E-M1  M.ZUIKO PRO 12-40mm/f2.8


さてさて、最近は乗り出したばかりの量産ルアーを軌道に乗せるのに躍起になっておりますが、ハンドメイドミノーへの情熱は衰えるばかりか、時間が制約されるほどに作りたい願望は増すばかりです。
長らく待って頂いている方々にも、年末までには結果を出す所存でございます(汗)

製作のついでと言ってはなんですが、レイチューンの出来るまでを公開出来る範囲で画像を交えて紹介しようと思い立ちました。
釣りが好きで好きでたまらない人、物作りが楽しくて仕方ない人、ハンドメイドに至る動機はそれぞれですが、根っからの釣り好き且つアート好きの僕が、ミノービルダーとして仕事をさせて頂く上で何を目指し、どこに目を凝らしてミノーを作っているのかの一端がお伝え出来れば、僕や僕のお師匠さんである松本功さんが目指したトラウトミノーイングの世界を垣間みて頂けるのではないかと思うわけです。
不定期でボチボチの更新ですが、気長にお付き合いのほどをお願いいたします。

 

1・最初はこんな感じ

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何と言ってもハンドメイドで楽しいのは最初の線を引くときですね。
プラ板の保護紙の上に鉛筆でイメージを走らせて、完成形を夢想するときがいちばんワクワクします。
リアリティー重視だったり機能性重視だったりと、その日の気分に左右されるところもありますが、ホットショットが高度に達成していたリアリティーを追求しながら鋭敏な機能性を持たせるというところは、レイチューンに於いても最も大切にしているところです。
ちなみにホットショットもレイチューンも、同じ型紙を使い回すことはほとんどありません。
それは作り終える頃には、今作ったものが何故だか陳腐に思えてしまうからです。
何年か経って、一周回って似たようなものを作る事は時々ありますが、まったく同じということは絶対にありません。
量産ではスタイルを守る事が伝統やレジェンドに繋がったりしますが、ハンドメイドとはなんぞや?と問われた時に僕の頭に浮かぶのは「自由」という言葉です。
いつでも変幻自在に変われる、変えられることが手作りの特権だと思います。
ただ、プロビルダーとなると、同じ型紙から作ればほとんど揃ったものを作れる能力が要求されるのは当然です。
素材特性から生じてしまう僅かな個体差は経験値でアジャストできるのもプロの技術だと思います。

ここで注意しなければならないのは、ホットショットメソッドでは強度や表現力の点からナガシマのラッカーセルロースにディッピングして製作することを前提としていますので、型紙通りには仕上がらないという事を考慮して型紙製作をしなければならないというところです。
型紙でカッコいいと思う線が引けてたとしても、最終的には全く違う形状になりますので、そこのところは幾つか作って経験値を上げて、引き算が出来るようにならなければなりません。
上の写真でも、型紙のアウトラインと完成予想図が違う事にお気づきでしょうか?

型紙ができれば、細いペンでバルサに形を写し、ガタツキの無い鋭利な切り出しナイフで、ケガイた線を左右に切り分けるくらいの気持ちで出来るだけオンラインでカットします。
この時、カッターナイフでは精度が出ません。
何故ならばボディーと刃のクリアランス分のガタがあるからです。
僕のナイフは特注品で、握りには友人の手袋屋さんからかっぱらってきた皮を巻いて力を入れやすくしています。
何の職業でも同じでしょうが、精度やスピードを求めはじめると、必ずオリジナルの専用工具が必要になってきます。
趣味ならば時間は関係ないので精度さえなんとか確保出来れば問題ありません。
ナンバリングしてあるのは、柾目に沿った直近左右の重量や硬さが揃っている部分同士をペアにしたいからです。
逆に言えば、たとえば一番上のペアで作った個体と一番下の個体とでは比重が違う場合もありますが、それはハンドメイドの楽しみと捉えて、最後に重量を計測したりして、リップの角度や形状で個体差をアジャストします。
これが出来るようになった頃、プロっぽいなーと自覚出来るようになったのを覚えています。

ワイヤーは強度の点から必ず鋼線(バネ材)を使います。
細い金属シャフトと万力、ラジペン等を利用して曲げます。
バネ材なのでビンビン反発してしまいますので、フライタイイングのボビンホルダーを使ってスレッドで開かないよう巻き止めます。

今日はこのへんで。

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