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BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー

ケヴィン シュワンツ

2013年7月23日

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Kevin Schwantz July 2013 in SUZUKA age49

 

 僕の部屋にはテレビがない。
去年の地デジ化に伴い、良い機会と好きだったテレビを見ることを止めた。
一年も経つとすっかりテレビを見るという習慣が抜け、今は見たいと思うこともなくなった。
最近よくCMに出ているという井川遙ちゃんが見れないこと(笑)、映画が気軽に見られないこと、それ以外はなにも困ることはなくなった。
しかし、今週末の日曜日だけは久しぶりにテレビが見たいのだ。

 

1985年と1988年、僕はSUZUKA8時間耐久レースを観戦に行った。
くしくもこの両年が8耐史上最もエキサイティングな出場メンバーを擁し、同時に伝説的とも言えるレース展開となったのだ。
2コーナーアウト側観客席で見ていた僕の目の前で、いくつものドラマが起こった。
予選でただ一人初めて2分20秒の壁を突破して見せた、現役を引退した直後のGP500元世界チャンピオン「ケニー・ロバーツ」は1時間で五十数台を抜き去るという離れ業をやってのけ、日本の絶対エース「平 忠彦」はどちらのレースもあと数十分を残し、マシントラブルで僕の目の前のコース上にマシンを止めた。

 

まだ新進気鋭だったケヴィン・シュワンツは1988年、プライベーターの雄「ヨシムラ」のエースナンバー「12」を着け、序盤のミスを取り戻すべく誰よりも早いラップで周回を重ね、最後のターンでは通常1時間ごとのピットインで交換されるタイヤを、3時間も無交換で走り、それでもトップチームと遜色ないラップを刻んで、あと少しトップには及ばなかったが堂々2位をゲットした。

 

その翌年のGP500クラス、スズキのエースとして望んだ第1戦鈴鹿GPでケヴィンは、ヤマハのエース「ウエイン・レイニー」と長いグランプリ史上最高のレースのひとつとも賞される稀に見るデッドヒートを繰り広げ、贔屓チームなど関係なく見るものすべてを興奮させた。
その様子がこれだ↓
https://www.youtube.com/watch?v=5dulBN1HcAo
やっぱりGPマシンは2ストだな!
ちなみに彼のラッキーナンバー、ゼッケン34は現在もMOTO GP最高峰クラスの永久欠番である。

 

様々なタイトルを奪取し、世界チャンピオンにまで登り詰めたレイニーとシュワンツだが、レイニーはレース中の事故で下半身付随となり、シュワンツにはどうしても届かないタイトルが残った。
それが鈴鹿8時間耐久レースの優勝だ。
シュワンツ(49歳!)はその忘れ物を取りに、今年21年ぶりに鈴鹿サーキットに戻って来た。
公式練習では早くもトップチームから僅か遅れの好位置に付けている。
平忠彦の例を引くまでもなく、8耐には魔物が棲んでいるといわれる。
またもシュワンツは魔物に翻弄されるのかも知れない。
だが、優勝なんかしなくていいのだ。
ただ彼が、あの独特のライディングフォームでサーキットを疾走する姿を見れるだけで僕は幸せだ。
チケットはとっくの昔に完売だ、だからテレビが見たいのだ!
https://www.asahi.com/and_M/interest/OSK201307100017.html

 

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切り出し

2013年7月14日

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「ハンドメイド講座その2」なんだな(笑)

 

切り出しナイフを研ぎ、型紙をあてて罫書いたラインをなぞってバルサ材を切り出す。
0.1mmの極細水性マジックを使い出来るだけオンラインで切る。
誤差の許容範囲はアウト側にライン一本分だ。
ワイヤーをセットし、ウエイトを仕込み、正確に左右を貼り合わせる。
使用するバルサ材は50mmミノーなら3~4mm、70mmミノーは4~5mm厚。
ボディーシェイプによって使い分けるが、削り込んでいった時に元々のフラットな切削面が残らないように全体を曲面で包み込むことが出来る厚さを選ぶ。
ほとんどフラットに見えても、ごく僅かな曲面で構成する。
完全にフラットな面はセルロースにディッピングを繰り返すとかえって窪んでしまうのと、人工的なラインは手作りにはそぐわないと僕は考えているからだ。

 

貼り合わせた後はナイフで削る。
ギンギンに研いだ刃物で木を削る快感は何とも言えないものがある。
最初はザクザクと、最終局面では鰹節のように薄く向こうが透けて見えるバルサの木くずが、フワッと剥離してゆくように削られる様子はエクスタシーすら感じる(笑)
最後に280番程度のサンドペーパーでシェイプを整える。
その時に、罫書いたラインが活きてくる。
ボディーの外周にぐるりとマジックのラインが残っていることが重要。
削りすぎたところはラインが薄く、削り足りないと濃く残る。
残ったラインの濃淡で精度を担保するのだ。
ハンドメイドの教則の中には、貼り合わせ面全体を黒く着色せよ、と書いてあるものがあるが、一個だけ作るなら精度など関係ないので問題ないが、複数作る場合はこの方法は全くナンセンスだ。

 

手仕事の精度を担保するのは道具と方法論だ。
まず、ホームセンターで売っているような安物ではないきちんとした刃物を、髭が剃れるくらいに研ぎ上げることが出来るようになること。
カッターなんか刃がぐらついて精度なんか出るはずがない。
ラインをきっちり合わせて2Dの精度を確保し、正確に削って3Dでの精度を高める。
それでも誤差は残る。
バルサの比重の違いを除けば、「個体差」として許されるのは、その程度の差異までだろうと僕は考えている。

 

海を眺めに

2013年7月12日

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サンポート高松から西を望む

 

 高松市中心部にある法務局への所用のついでに海が見たくなり、サンポート高松へ立ち寄る。
高松港の再開発に伴って整備された親水公園は市民の憩いの場であるが、さすがに酷暑に恐れをなしてか人影はまばらだ。
しかし海風のせいで意外と暑さは感じず、日よけさえあれば何時間でも過ごせそうな感じだった。
その昔、連絡船が行き交っていた時はひっきりなしに大型船が出入りしていたが、今は静かな海にヨットと漁船が浮かんでいる。

 

左奥に見えている白いマンションビルの向こう側には、かつて市民プールがあった。
50mプールと流水プールを備えた本格的な施設で、フェンス一枚隔てて海とヨットハーバーに接しているという珍しいロケーションにあるこのプールが僕は大好きだった。
大好きだったのにはもう一つ訳があって、僕は学生時代ここで2年間監視員のアルバイトをやっていたのだ。
ビキニのおねーさんをサングラス越しに日がな一日眺めて過ごすという、なんとも有り難い仕事で、学生ばかり30人ほどがローテーションを組んで見回りをやっていた。

 

いまでも参加する同窓会が幾つかあって、最近必ず顔を出すのは中学校の同窓会。
僕らは珍しいくらいに問題のない良い子ばかりの学年で、そこんところは先生方に今でも褒められる程で、だからなのかいつまでも仲が良く、毎回学年総数の3分の1程の参加者がある。
もう一つがプールのバイトの同窓会だ。
バイトの同窓会なんて聞いたことがないが、これがどうしてとても楽しい同窓会なのだ。
大学生ばかりが何十人も同じ職場で働き、仕事がはけるとドライブだディスコだ花火だとばかなことばかりやっていた頃の同志というのは、学校の友人とも職場の同僚とも違う特別な何かで繋がっている感じがするのだ。
懐かしくほろ苦い記憶と共に酌み交わす酒は(あまり飲めませんけど)実に美味いものだ。
サンポートから海を眺めると、真っ黒に日焼けしたあの頃の友人の顔が押さえようもなくよみがえるのだ。

 

平成25年7月11日の夕刻

2013年7月11日

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OLYMPUS TG-2

 

 おとといは久しぶりに丸一日単独釣行。
前夜、仕事を片づけるのに手間取って結局一睡も出来ぬまま高速に飛び乗り、途中、渓流へ繋がるインター出口に差し掛かるたびに何度もここで降りようかと迷ったが、当初の目的は遙か彼方の渓流だと意を強くして、カーステレオの音量をガンガンに上げてヨシダタクロウなどをガナリながらなんとか予定のインターまで乗り切ったが、さすがに一般道へ下りたとたんペースが下がって眠くなる。
ローソンの駐車場を拝借して15分ほど仮眠して復活。 午前の一発目から大物が釣れ、1時間半の昼寝を挟んで全体に好釣果に恵まれ、締めくくりにも惚れ惚れするような一発が出て、とにかく楽しい一日だった。

 

ここからは珍しく釣りのサイトらしいテクニカルな話し。
とても美しい渓流で、地元の人との楽しい会話や釣果にも恵まれて一昨日の釣りは大満足だったのだが、それ以上にルアービルダーとして心満たされたのは、自分の設計制作したルアー達のコンセプトや自分にしか分からないだろう微妙なセッティングが、釣りにどういう影響を及ぼすのかが完璧に検証できた釣りだった点である。
新機種もあり、もちろん現行機種や改良版もいろいろと持ち込んでテストを兼ねて釣りをするわけだが、今回の検証点は新しいコーティング材の強度、新機種の動き、改良製品の変化である。
新コーティングは完璧な性能。
弊社製品の耐久性を飛躍的に高めること間違いなし。
新機種も改良品も威力絶大で、人には教えたくないくらいだ(笑)

 

話しが逸れつつあるので元に戻してと...
近頃のハイブリッドカーに代表される国産車の多くを指して「燃費の奴隷」と表現するジャーナリストが多くいる。
世界中のあまたの車を乗りまくってきた彼らの偽らざる心境だろう。
単純に移動手段としての車ならそれで良いだろう。
しかし、自動車には操縦する楽しみという別の価値観が本来あったはずだ。

 

君は「釣果の奴隷」になってはいまいか?
もちろん良く走り、操縦して面白い上に燃費が良いに越したことはない。
ルアーも釣れるに越したことはないが、僕らがやっているのは単なる移動手段としてのモータリゼーションのように、魚を釣るためのルアーフィッシングでは無いはずだ。
釣果を求めるなら、他にもっと効率の良い方法はいくらだってあるし、それらのやり方の中にだってかけがえのない楽しみはある。

 

僕がミノービルダーとして再確認したのは、僕らプロフェッショナルビルダーが目指すべきものは、釣果などでは決してなく、操縦する楽しみや、まだ誰も知らない新たな価値観の提案であるはずである、ということである。
既製のものには無い、圧倒的な存在感やパフォーマンスこそが、カロッツェリアの存在意義であるのと同様、僕らの存在価値は、高いクォリティーと優れた操縦感覚に他ならない。
釣果は僕のおとといの釣行が物語るように、パフォーマンスの結果として付随してくるものだ。
仕事の分野を問わず、目指すべき方向性によってアウトプットは必然的に違ってくるものである...などと、まぁ偉そうに言いつつ、帰りの車で自分を戒めたわけだな。
それにしても年齢にはかなわない、疲労感がハンパ無い二日後の夕刻ですな(汗)

 

すみません(汗)

2013年7月 6日

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70mmアユ  今回のは85点だな

 

 本日、出荷予定でおりました製品群。
スイムテスト中に朝の予報にはなかった落雷を伴う激しい雨にてやむなくテストを中断するはめに(近くに落雷ビビッたー)
申し訳ありません、明日以降の出荷となりますことご容赦下さい。

 

ではでは、出荷かなわずちょっと時間ができたので、ここからは「レイチューンハンドメイド講座」パチパチパチー(笑)

 

ハンドメイドルアー制作の最大の難所と言えるのが顔の表情作りだ。
当然の事ながら、アユにはアユの顔、アマゴにはアマゴの顔がある。
「どうやって顔を描いているのですか?」と良く聞かれるが、答えは単純「鉄筆を使ってフリーハンドで描く」です。
以前、展開図を作って平面上で描いて切り抜いて貼るのか?と聞かれたこともありますが、その方がよっぽど難しいと思われます(笑)
ボディーはいわゆる台所用アルミホイルですが、顔部分にはキッチンテープのような粘着シート付きのアルミを貼ってから顔を描き、不要部分をカッターの先で切り抜きます。
たとえば写真のアユモデルの場合、以前は口に白を入れたりしてそれらしく装っていたこともありますが、アユの顔がきちんと表現できていれば、むしろ何もしない方が外連見がなくクリーンで、近頃はそっちの方が綺麗に見えてきました。

 

鱗目のパターンも、一時は(今も使いますが)自作の葉脈パターンのテンプレートで転写したアルミホイルを貼っていましたが、最近は普通のヤスリで付けたパターンを多用します。
要は質感といいますか、線の太さや深さがその魚の表皮の質感にマッチしていれば、むしろそちらの方が大切だなと思うからです。
ですからアルミの厚みや圧着方法をいろいろ換えて、それぞれの鱗の質感に合わせるようにしています。

 

今日はこの辺で...
次回にご期待...いらんか?(笑)

 

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