HOME » BLOG - Sunset & Fishing 夕日好きのプロルアービルダー
2013年7月 6日
本日、出荷予定でおりました製品群。
スイムテスト中に朝の予報にはなかった落雷を伴う激しい雨にてやむなくテストを中断するはめに(近くに落雷ビビッたー)
申し訳ありません、明日以降の出荷となりますことご容赦下さい。
ではでは、出荷かなわずちょっと時間ができたので、ここからは「レイチューンハンドメイド講座」パチパチパチー(笑)
ハンドメイドルアー制作の最大の難所と言えるのが顔の表情作りだ。
当然の事ながら、アユにはアユの顔、アマゴにはアマゴの顔がある。
「どうやって顔を描いているのですか?」と良く聞かれるが、答えは単純「鉄筆を使ってフリーハンドで描く」です。
以前、展開図を作って平面上で描いて切り抜いて貼るのか?と聞かれたこともありますが、その方がよっぽど難しいと思われます(笑)
ボディーはいわゆる台所用アルミホイルですが、顔部分にはキッチンテープのような粘着シート付きのアルミを貼ってから顔を描き、不要部分をカッターの先で切り抜きます。
たとえば写真のアユモデルの場合、以前は口に白を入れたりしてそれらしく装っていたこともありますが、アユの顔がきちんと表現できていれば、むしろ何もしない方が外連見がなくクリーンで、近頃はそっちの方が綺麗に見えてきました。
鱗目のパターンも、一時は(今も使いますが)自作の葉脈パターンのテンプレートで転写したアルミホイルを貼っていましたが、最近は普通のヤスリで付けたパターンを多用します。
要は質感といいますか、線の太さや深さがその魚の表皮の質感にマッチしていれば、むしろそちらの方が大切だなと思うからです。
ですからアルミの厚みや圧着方法をいろいろ換えて、それぞれの鱗の質感に合わせるようにしています。
今日はこの辺で...
次回にご期待...いらんか?(笑)
2013年7月 5日
スーパーに買い出しに寄り、タイムセールで1枚120円のフライドチキンを買う。
安いのは胸肉であるからで、帰ってひと口かぶりつくとやっぱりパサパサしていて、おまけにニンニクが利きすぎていて旨くない。
頭の中でジューシーさを追加できる何かを思い巡らせたけど、トマトは生だし、いただき物の桃はあとでゆっくり食べたいし...
はっと思いついたのが裏の成りっぱなしの枇杷だ。
袋掛けも剪定もしないから、毎年小さな実がガラガラとたくさん実る。
たいていは鳥たちについばまれ、残りも人間には食べられぬまま地面に落ちる。
僕の好物は、枇杷、スイカ、いちじく、柿、と子供の頃から慣れ親しんだ果実ばかりだ。
いちじくや柿は放っておいても勝手に成るし、スイカだって植えて水やりさえしておけばそれなりに熟れる。
枇杷だけはそうはいかない。
忙しい忙しいと気が急いてばかりいる毎日だから、どうしても剪定や袋掛けをしようという気にはならない。
ああいうのは老後の楽しみか、土日が休みでじゅうぶんに時間のある人のすることだ。
ピンポン球大の実の中に、グリコアーモンドチョコレート大の種がある。
したがってあらためて説明するまでもなく、果肉は1個につき小さじ1杯ぶんすらもない。
5~6個の実をもいで皮を剥き、種と種を包むちょっと硬い袋状の部分を除く。
まな板に載せ、小さなさいころ状に切る。
ドレッシングを1から作るのは面倒だから、伝家の宝刀「リケンの青じそドレッシング」にお出ましいただく。
果肉と混ぜ、フライドチキンに掛ける。
イヒヒヒー、めちゃうまい!
2013年7月 3日
ルアーを作ることを生業とし、しかも渓流用ミノーがメイン商材でありながら、今期初の渓流釣りってどうゆーこっちゃねん!と多方面から突っ込まれておりますが、まぁまぁご静粛に(笑)
ルアーの開発というものは現場100回と申しますか、釣りに行くたび新たな発見があるもので、これで満足などということはありません。
じゃぁ、釣りに行かなければルアーの開発はできないのか?と言いますと、これは明確に「否」であります。
なぜならば、いかに多くの回数渓流釣りに出かけようとも、目の前でおこった一部始終をルアーの形状や内部構造に直結して考える思考回路がなければ、あるいは、微妙なルアー操作のバリエーションで生まれる魚達の反応の違いを、偶然の結果としてではなく、自分がルアーに与えた操作の帰結として見分けられるだけのスキルが伴わなければ、ルアーの性能として落とし込むことが不可能であるからである。
あのときの魚の一瞬の反応を、頭の中にイメージとしてストレージし、折に触れ引っ張り出しては取捨選択し、形やスペックの要求要素として落とし込んで行く。
この一連の作業こそがルアー開発には必要なのであり、またそれを実現できた時が最もカタルシスを感じる瞬間なのである。
だけど近頃僕はそんな「釣らんかな」という生臭い気持ちがすっかり失せている自分をはっきりと意識している。
今日は、渓流釣りを初めて経験する人を案内したのだが、美しい流れと、他愛ない会話と、時々釣れる小さなアマゴだけでもう満腹だ(笑)
他にいったい何が必要なんだと何度も自分に問い返す。
体力が衰えようと、五十肩で得意のバックハンドキャストの精度が落ちようと、今の僕には大した問題ではない。
細く長く、いつまでも渓流釣りが楽しめるように、基礎体力だけはキープしようと、ただそれだけを願うのだった。
高速道路では前方が見えないほどの雨に見舞われたが、それも夕方にはあがり、いつものおだやかな夕暮れがひときわ美しかった。
2013年7月 1日
つまんねーリップ付けの友はこいつだぜ!
窓がビビる音量だもんね(建て付けが悪いともいう)
2013年6月29日
「牛若丸と弁慶」という比喩を用いる時、たいていの人は牛若丸の方に肩入れしているのではないだろうか?
小兵が横綱を打ち負かすと痛快だ。
僕がかれこれもう40年近くOLYMPUSというメーカーに肩入れしているのも、まさにその1点に尽きるのだ。
風車に突進して、時としてその風車を圧倒してしまう。
このメーカーにはそういう武勇伝が数多くあり、現在に至ってもそれは製品の中に脈々と流れていると感じられる。
僕もそういうメーカーになりたいといつも願っている。